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ダックワーズ
「現代の名工」 受章の きっかけとなったお菓子です
ダックワーズは、私が、パリ16区の菓子店「ARTHUR」のシェフを務めていた1979年に考案したスペシャルです。それまでこのアーモンド生地は生菓子として、あるいはアントルメの底に敷く使われ方をしていました。
「これを和菓子の最中に相当するものにできたら、新感覚の焼き菓子ができるのではないか」。そう考えた私は、試行錯誤を繰り返し、外がパリッとして、中がフワッとした食感のダックワーズを生み出しました。
1981年「フランス菓子16区」をオープンする時、お菓子の名前も本来のフランス語の発音である「ダッコワーズ」を、響きがいいようにあえて「ダックワーズ」と表現しました。
1995年の秋、16区にフランスから突然のお客様が訪ねて来ました。その人の名はミッシェル・ギャロワイエ(Michel.Galloyer)。アンジェの菓子店「ル・トリアノン」のオーナーシェフです。
彼は対応した三嶋に開口一番、こう言いました。「ダックワーズの作り方を教えてほしい」。三嶋の考案したダックワーズの評判は、すでにフランスにも及び、その味に惚れ込んだギャロワイエ氏は、はるばる福岡へやって来たのです。本場フランスのパティシエも唸らせるダックワーズは、今では日本国内は言うに及ばず、フランスでも作られるまでに成長しました。
※包装紙・リボンは季節によって変わります